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ゲーム障害?世界保健機関が注意喚起

ゲーム障害とは

WHO(世界保健機関)は、オンラインゲームやテレビゲームのやりすぎによって、日常生活に支障が出る「ゲーム障害」を、死因や疾病の国際的指針となる「国際疾病分類」の最新版にて正式に追加されたと発表し、注意喚起を促して話題となりました。
これは、スマートフォンやタブレット端末の普及によって、ゲームに依存する人の増加が日本をはじめ世界中で社会問題となっていることが背景にあると考えられます。

ゲーム障害の特徴は、ゲームをすることが日常のどんな活動よりも最優先されることで、他の活動に悪影響を及ぼしかねないこと」「その欲求は制御不可能で、悪影響があったとしてもゲームを継続する、または更にエスカレートしてしまう」「個人、その家族、社会、教育、職業等の活動において大きな苦痛とトラブルが発生する」とされています。
そのためアルコール・タバコ・薬物等の物質使用障害、ギャンブル障害に類似していると認識されているのです。

WHO当局者は、現在概算でゲームをする人の2~3%がゲーム障害に該当すると指摘しています。
今までは正式に病名は存在しませんでしたが、国際的な標準となる国際疾病分類に加えたことで、各国での研究が進み、治療法の確率に期待している」と強調しました。

ゲーム障害の注意点

ここ数年で、「eスポーツ」とも呼ばれるようになったオンラインゲームですが、一方で依存状態となるゲーム障害になり、心や体がむしばまれている人も急増しています。
海外では死亡例も出ており、長時間ゲームをし続けた若者が、下半身うっ血となり死亡しています。
ゲーム障害になると、本人の体や心の健康まで害されてしまいます。
例えば、苛立ちや焦燥感、睡眠障害や昼夜逆転の生活になる等があげられます。

食生活も乱れますので、体調も崩しやすくなります。
長期的に見ると、家族や社会との関係性にも亀裂が入り、コミュニケーションが激減することで、仕事の生産性が落ちてミスを犯しやすくなったり、ゲーム優先の生活の為に遅刻・欠勤が増えるようになる恐れもあります。

ゲーム依存症対策

まず、ゲーム障害の疑いがある場合には、ゲームのプレイ時間を把握してみましょう。
何時に開始して何時に終わったかを記載し、その理由も簡単に加えます。
毎日どれほどの時間をゲームに費やしているかが分かれば、プレイ時間の上限を設定して、やってはいけない時間を作ります。
例えば、食事の間はゲームをしない、通勤・通学の地下鉄内ではスマホを見ない等、最初は守りやすい設定を行うことがポイントです。

更に、ゲームをしないと決めた時間を別のことで埋めるようにします。
地下鉄内では英語学習をするというような決めごとです。
2週間程過ぎてちゃんと守られているか確認し、ゲームとの距離感が保てているかをチェックしましょう。