スマートミール制度の目的
スマートミール(Smart Meal)とは、厚生労働省が制定する生活習慣予防や健康増進に効果的と言われる食事の目安等に基づいて、カロリーや料理の組み合わせに基準を設定したものを指しています。
例えば、飲食店では、店内喫煙が条件となっており、食事をサービスする環境も認証の基準となっているのが特徴です。
さらに、社員食堂のような会社の給食についても対象となり、食生活の面からも健康な経営が求められています。
この制度は、政府が掲げる「健康寿命の延伸」の為に、外食や中食(お持ち帰りのこと)であっても、健康な食生活をサポートできる食事を選択できるようにすることを目標としています。
現在の外食や中食のイメージは食生活の乱れの代名詞のようになっていますので、あまり良いものとは言えません。
味が濃く、塩分が多すぎる、野菜が少ない、全体的なバランスが悪い等今日まで言われ続けてきています。
この悪者にされている外食や中食も、現代人の生活には欠かせない存在となっていますので、これらの食事を無視できないのが現状なのです。
そこで、普段の食生活における外食や中食を「スマートミール」にすることができれば、今までの悪いイメージを払拭し、バランスの良い食生活を目指すことができるようになります。
スマートミール制度の特徴
スマートミール制度の基準は、1食当たりのエネルギー量で分けられ、一般的な成人女性や中高年男性向けの450~650kcal(通称「ちゃんと」)、一般的な成人男性や活動量が多い女性向けの650~850kcal(通称「しっかり」)の2段階に設定されています。
食塩は「ちゃんと」が3.0g未満で、「しっかり」が3.5g未満となるのです。
牛乳や乳製品・果物の基準設置はありませんが、適度に取り入れることが望ましいとされています。
「主食+主菜+副菜」または「主食+副食(主菜、副菜)」の提供は2パターンで、たんぱく質、脂質、炭水化物のバランスも目標数値が設定されています。
その基準に基づいた食事のサービスの他、店内やカタログ、ホームページ等で栄養情報を表示すること、管理栄養士、または栄養士がスマートミールの作成・確認に携わることも認証条件となっているのが特徴です。
スマートミール制度のポイント
スマートミール制度のポイントは、認証の為に必須項目がある他に、「パンやごはん等の主食に精製度の低い穀類が提供されているか、メニューを選ぶ時にわかること」「栄養成分表示」「栄養成分表示に飽和脂肪酸の量が書かれている」「野菜70g以上の料理をサービスしている」等、数多くのオプション項目も設定されていますので、これらをクリアしている項目の数に応じて星印が表示されています。