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やせ型の人も注意!隠れ糖尿病とは?

糖尿病とは

現代の生活習慣病として知られる糖尿病は、血糖値を下げる役割を持つホルモンの1種「インスリン」の分泌の減少や効き目が不十分な為に、慢性的に血糖値が高い状態が続く病気です。
糖尿病が怖い病気とされる理由は、合併症を引き起こす原因となる為です。

高血糖の状態が続いてしまうと、腎症や脳卒中、神経障害等、多くの合併症を発症します。
特に腎症が悪化すると腎不全となり、最終的に人工透析が必要となります。
糖尿病は発症すると完治することが難しい病気で、治療には時間と費用を要しますので、糖尿病は予防することが非常に重要となります。

隠れ糖尿病の原因

糖尿病かどうかを知るには、血糖検査で判定が行われます。
健康診断でよく用いられる「空腹時血糖値」もその1つで、検査の前夜から絶食を行い、空腹の状態での血糖値を図り、糖尿病の可能性を判定します。

正常な人は、食事をして血糖値が上がったとしても、2時間程で正常値に戻りますが、糖尿病患者は食後10時間が過ぎても正常値に戻りません。
よって、空腹時血糖値が高ければ、糖尿病の疑いがあるということになります。

ただし、空腹時血糖値は正常で、食後の血糖値が異常に高くなるケースがあります。
この状態を「隠れ糖尿病」と呼び、空腹時血糖値だけでは判定が困難なパターンとなります。

糖尿病は、中高年で太った人がかかりやすい病気のイメージが強いですが、実際にはインスリンの分泌量が少なかったり、分泌の反応が悪い等、インスリンの機能不足が原因の「隠れ糖尿病」もあり、隠れ糖尿病は遺伝も関係しますのでやせ型や若い人にも存在する病気となります。
「若いしやせているから問題なし」と乱れた食生活をして食後の高血糖を知らずにいると、いずれ合併症を引き起こす危険性があります。

隠れ糖尿病は一般的な判定方法でわかりにくいためより厄介です。
糖尿病患者はもちろん、隠れ糖尿病患者は、症状を悪化させないように血糖値を上げない努力をする等、血糖値をコントロールできるようにすることが大切です。
その為には、食事の運動習慣の改善を行う必要があります。

食事や運動習慣の見直し方

食事の見直し方としては、急激に血糖値を上げる糖質を多く含む食べ物は控えること、特に吸収されやすいブドウ糖や果糖を多く含む飲料水には十分注意してください。
なお、過剰な糖質制限は不要であり、活動量に合わせて適度に摂ることは問題ありません。

また、運動習慣の見直し方は、糖は体を動かすエネルギー源になりますので、運動をすることでインスリンを利用せずに血糖値を下げる効果があります。
血糖値が上昇し、ピークとなる食事から30~60分後のタイミングで、軽い筋トレやウォーキング等の運動をすることがお勧めです。