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尿酸値が高まって起こる痛風とは

痛風とは

痛風という名前は良く耳にしますが、お酒が飲めない、あるいは男性に多いというイメージが強いと思います。
痛風とは、ある日突然襲いかかります。
初めての発作は、6~7割の人が足の親指の付け根関節から発症します。
発作が起こる時間帯は早朝や夜明け前、突然の痛みを発症し、痛みは24時間以内にピークを迎えて患部は赤く腫れ、熱を持ちます。

発作時の痛みは1箇所のみで、およそ2週間程で治りますが、治ったとそのまま放置しておくと、そのほとんどのケースで1~2年後に再発する傾向にあります。
痛風は、高い尿酸が原因で発症します。
具体的には、乳酸値が7.0mg/dLを超える高い状態の場合に「高尿酸血症」といい、高ければ高い程、期間が長ければ長い程痛風が起こる可能性が高いとされています。

尿酸値を上げる原因

尿酸値を上げる原因にプリン体の存在があります。
プリン体を含む食べ物を摂取してしまうと、体内で尿酸へと変化しますので、プリン体を摂ると尿酸値も上がってしまいますので痛風が心配な方は注意が必要です。
プリン体を多く含む食べ物には、肉や魚の内臓(レバーや白子等)、たらこのような小さい粒で数が多い魚卵は要注意です。

プリン体の摂取量は、1日400mg以内に収めるようにして、鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこうの肝、豚レバー、牛レバー、かつお、まいわし等プリン体の多い食べ物を控えるようにしてください。
食べ物以外の尿酸値を上げる原因として考えられるものに、薬の服用があります。
食べ物同様、薬の中にも尿酸値を上げる作用がある薬があります。

例えば、一部の利尿薬は、尿の排泄を増やす働きがある一方、尿酸の排泄を妨げるという副作用があります。
利尿薬として処方されることもあれば、むくみ解消、高血圧の薬としても利用されますので、痛風の疑いがある場合には、十分に注意してください。
さらに、アスピリン系の痛み止めも、少量服用すると尿酸値を上げる作用があります。

逆に大量に服用すると尿酸値を下げる作用があります。
そして急激に尿酸値を上げたり下げたりすると痛風を誘発する恐れや進行させる危険がありますので、薬の服用の際は、薬剤師や医師に相談するようにしましょう。

日常生活における予防法

痛風にとって、ストレスが最も大きな敵となります。
できるだけリラックスして、ポジティブに考えることができるように肩の力を抜きましょう。
散歩や軽い運動、旅行やスパ、音楽や映画鑑賞等、自分の好むストレス解消法を見つけるのも良い方法です。
何よりストレスを溜め込まない生活習慣に改善するよう努めましょう。

肥満の人は、肥満改善で尿酸値を下げることができます。
栄養バランスの摂れた食生活と、プリン体を多く含む食材を避け、1ヶ月に1~2kg程度の減量を心がけましょう。